コロナ禍で広がった、医療を支えるクラウドファンディング

新型コロナウイルス感染症の流行がはじまって以来、テレビでは連日、コロナに関する報道が続いています。それに伴い、日々奮闘している医療現場の様子も連日のように報道されるようになり、国民の間で、「がんばってくれている医療者を応援しよう」という機運が高まっているように感じます。

その表れのひとつが、クラウドファンディングです。

実は、このコロナ禍のなか、クラウドファンディングを通じて医療の現場を支援しようという応援の輪が広がっています。具体的にどのようなクラウドファンディングが立ち上がり、どのような支援を得られているのか、調べてみましたので、ご紹介します。

 

新型コロナ患者を受け入れる病院が、働く職員のために

 

茨城県守谷市にある守谷慶友病院(一般178床)は、県からの要請を受けて昨年4月から新型コロナウイルス感染症患者の受け入れをはじめるとともに、病院の敷地内に専用のプレハブ小屋を設置し、発熱外来もはじめたそうです。

現場で対応する職員に対しては、危険手当てなどを支給し、病院として感謝を表すとともに、職員のモチベーションを支えていました。ただ、プレハブやゾーニングのためのパーテーションの設置、PCR検査機器の導入、マスクや消毒薬、防護フィルムなどの消耗品の購入など、支出は増えるばかり。その一方で、新型コロナの陽性患者を受け入れたことで、外来患者は激減し、前年に比べて月に数千万円の減収が続いていたそうです。

そうしたなか、「定期昇給はもちろん、冬期の賞与の支給も危うい状況」となり、クラウドファンディングを行うことを決めた、とのことでした。

 

守谷慶友病院のクラウドファンディングの目的は、現場で対応する職員への手当てを拡充し、従業員約500名への臨時手当てに充てること。

1000万円を目標金額に掲げたところ、なんと公開から1日で達成したそうです。最終的には、2000人を超える人から4,785万930円もの支援金が集まりました。

 

◎withコロナの冬。これからも地域の医療を守るために:守谷慶友病院

https://readyfor.jp/projects/moriya-keiyu

 

安心して治療を受けられ、入院中も家族とつながっていられるように

 

民間の病院だけではなく、大学病院でもクラウドファンディングが行われています。

たとえば、京都大学医学部附属病院は、手術室や病室、検査室の陰圧室化工事のための費用をクラウドファンディングで募りました。当初の目標金額は3000万円でしたが、最終的にはその倍を超える6,675万9,000円が、1500人超の方から集まったそうです。

 

◎高度先端医療と感染症対策の両立で、コロナ禍でも多くの命を守る

https://readyfor.jp/projects/kuhp-kyoto-u-pj1

 

また、大阪大学医学部附属病院は、新生児集中治療室(NICU)で治療を受ける赤ちゃんと家族をつなぐためのオンライン面会システムを新たに構築するためにクラウドファンディングで寄附を募りました。こちらも、当初の目標金額の1,000万円をはるかに超え、3,213万8,000円の寄附が集まっています。

 

◎新型コロナ:入院中の赤ちゃんと24時間会えるシステム構築を!

https://readyfor.jp/projects/handai-kodomo

 

病院OBが立ち上げたクラウドファンディングも

 

ほかにも、昨年3月に新型コロナウイルス感染症の院内感染が起こった永寿総合病院の場合は、同院に以前勤務していた開業医の先生らが「永寿総合病院を応援する会」を立ち上げ、クラウドファンディングで寄附を募りました。

このときにも目標金額の2,000万円を大幅に超える4,946万2,000円の寄附が集まり、全職員約800名に1人5万円ずつの手当てが支給されたそうです。

 

◎頑張れ、永寿総合病院:地域医療の砦を守ろう

https://readyfor.jp/projects/eiju

 

日本は欧米に比べて寄附文化がないと言われますが、クラウドファンディングというより気軽に寄附を行える手法が広まったことで、日本でも一人ひとりの「支えたい」思いが大きな支援の輪につながっていっていることを感じました。

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